2008年07月15日

メタボリックシンドロームの原因「高脂血症」について

メタボリックシンドロームの原因のひとつに、「高脂血症」があります。

本来、血液の中には、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4つの脂質が含まれています。
これらは生きていくためには必要な成分で、それぞれが大切な役割を持っています。
ですが、遺伝や、暴飲暴食などの生活習慣の乱れから、血液中のコレステロールと中性脂肪が異常に高い状態が続く病気があります。
これを、高脂血症と呼びます。

高脂血症は、コレステロールのみが多いタイプ(高コレステロール血症)、中性脂肪のみが多いタイプ(高中性脂肪血症)、
両方とも多いタイプ(高コレステロール高中性脂肪血症)の3種類があります。
血液中のコレステロール、特にLDL(悪玉)コレステロールが多くなってしまうと、動脈の壁に付着し、血管が厚く硬くなっていきます。
これが動脈硬化です。
動脈硬化によって、弾力がなくなりもろくなった血管は、簡単に壊れてしまいます。
動脈硬化が引き起こす病気は、心臓病や脳卒中などの致死率の高いものがほとんどです。
また、血液中の脂質が多いことで、血液はどろどろしていて、つまりやすくなってしまいます。
中性脂肪が多い場合は、動脈硬化に直接は関係しませんが、多すぎる中性脂肪は、HDL(善玉)コレステロールを減らし、
LDL(悪玉)コレステロールを増えやすくしてしまいます。
結果的に、動脈硬化を引き起こすことになるのです。
動脈硬化は、メタボリックシンドロームと大きく関わっています。

高脂血症を防ぐためには、バランスのよい適度な量の食事と、有酸素運動を行うことが大切です。
さらに、高コレステロールと診断された人は、コレステロールを含む食品をとらない、
高中性脂肪と診断された人は、甘いものやお酒を飲まないようにすることが必要です。

高脂血症を防ぎ、メタボリックシンドロームにならないように気をつけましょう。

メタボリックシンドロームの原因「高血圧症」について

メタボリックシンドロームの原因のひとつに、「高血圧症」があります。
血圧は、心臓の働きによって決まります。
酸素や栄養を含んだ血液に圧力をかけて、身体全体に押し流そうとしているとき、心臓は収縮します。
このときの血圧を最高血圧といいます。
そして身体全体を流れて、老廃物をたくさん含んだ血液が心臓に戻ってくるとき、心臓は拡張します。
このときの血圧を最低血圧といいます。
最高血圧が130mmHg以上、または最低血圧が85mmHg以上である状態が続くことを高血圧症といいます。

血圧は、血流量、大動脈の壁の弾力性、循環する血液量 、抹消血管の抵抗、血液の粘度の5つがかかわっています。
血流量は、心臓が一回に押し出そうとする血液の量で、これが多くなると血圧が上がります。
大動脈の壁の弾力性がなくなることで、血液の圧力を吸収しにくくなり、血圧は上がります。
激しい運動をしたり、塩分を取りすぎたりすることで、循環する血液量が増えると、血圧は上がります。
抹消血管の抵抗は、動脈硬化や血管の収縮により、血管の内腔が狭くなることによって、血液が流れにくくなり血圧は上がります。
血液が粘り気を帯びていると、血液が流れにくくなり、血圧は上がります。

高血圧症は自覚症状が少ないため、気づきにくく、「サイレントキラー」と呼ばれています。
高血圧症が続くと、心臓や血管に負担がずっとかかっているため、動脈硬化が進みます。
動脈硬化が進んだ血管は、弾力がなくなり、もろくなります。
動脈硬化は老化とともに進みますが、高血圧症の人の場合、それは病的に進みます。
動脈硬化が進んだ血管は、脳梗塞や脳出血、心肥大、心筋梗塞などの深刻な合併症を引き起こします。

高血圧症と診断された人は、塩分を控え、心臓に負担の少ない生活を心がけましょう。
軽度の高血圧症の場合は、有酸素運動などの運動療法を行うことで、血圧を下げることができます。
高血圧症の早期発見に努め、メタボリックシンドロームを防ぎましょう。

2008年07月14日

メタボリックシンドロームの原因「糖尿病」について

メタボリックシンドロームの原因のひとつに、「糖尿病」があります。
糖尿病だけではメタボリックシンドロームと診断はされませんが、糖尿病だけだから大丈夫というわけではありません。
糖尿病は、それ1つだけでも命にかかわる合併症を起こす病気なのです。

糖尿病は、血液中の糖の濃度が高い状態が長く続き、尿にブドウ糖が流れ出てくる病気です。
血液中の糖は、体のいろいろな細胞(脳、筋肉、肝臓など)に取り込まれて、エネルギーになる大切な役割をもっています。
血液中の糖は、食事などで外から入ってくるブドウ糖と、肝臓で蓄えられているエネルギー源の一部がブドウ糖として血液中に放出される場合の2種類があります。
血液中の糖の濃度は、インスリンというホルモンの作用によって、高くなりすぎないように低くなりすぎないように、調節されています。

食べすぎや運動不足、ストレスや遺伝などで、インスリンの分泌が低下したり、またはインスリンがうまく働かない状態になると、
肝臓からどんどんブドウ糖が出されたり、細胞にうまく取り込まれなくなったりして、血液中の糖の濃度は高くなります。

糖尿病の初期症状は少し血糖値が高い程度で、病気に気づきにくいのが特徴です。
悪化してから、のどが渇いたり、だるく疲れやすくなったり、免疫力が落ちたりするなどの症状が現れます。

糖尿病は悪化すると、さまざまな合併症を引き起こします。
糖尿病の合併症の主なものに、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害があり、「三大合併症」と呼ばれています。
網膜症は、網膜の毛細血管がつまってしまうことで、最終的には失明にいたります。
腎症は、腎臓の働きがうまくいかなくなり、身体の中の老廃物が排泄できなくなり、毎日人工透析を受けて血液をきれいにしなければならなくなります。
神経障害は、末端神経のマヒからはじまり、最終的には壊疽によって手足を切断する状況になってしまうこともあります。

糖尿病は早期発見が大切で、初期段階であれば、食事療法や運動療法で改善する場合も多いのです。

糖尿病だけだからメタボリックシンドロームではない、というのではなく、糖尿病は危険な合併症を引き起こす病気であることを理解しましょう。

メタボリックシンドロームの原因「肥満症」について

メタボリックシンドロームの原因として、大きくかかわっているのが「肥満症」です。
メタボリックシンドロームの診断基準としても、肥満が第一条件となっています。
肥満症には、「皮下脂肪型肥満」と、「内臓脂肪型肥満」の2種類があります。
メタボリックシンドロームに深く関係しているのは、「内臓脂肪型肥満」のほうです。

「皮下脂肪型肥満」は、別名「洋ナシ型肥満」と呼ばれ、下腹部や腰の周り、おしりや太ももに脂肪がついているタイプです。
この脂肪のことを皮下脂肪と呼びます。
このタイプの人は、外見から簡単に肥満と判断できますが、内臓のまわりの脂肪は少ないことが多いです。
皮下脂肪というものは、比較的つきにくく、一度ついてしまったら落ちにくいのが特徴です。

「内臓脂肪型肥満」は、別名「リンゴ型(タル型)肥満」と呼ばれ、外見からはわかりにくいのが特徴ですが、
上半身を中心に、内臓の周りに脂肪がついているタイプです。
太っていておなかが出ている人はもちろん、細いのにおなかだけポコッと出ている人も要注意です。
「内臓脂肪型肥満」は、メタボリックシンドロームの原因とされていて、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病を併発しやすく、
動脈硬化を起こしやすくなってしまいます。
ウエスト周りで男性85cm以上、女性90cm以上である場合、「内臓脂肪型肥満」が疑われます。
内臓の周りの脂肪は、つきやすく落ちやすいのが特徴です。
早めの対処でメタボリックシンドロームを防ぎましょう。